ソロツーリングで風を感じるのもバイクの醍醐味ですが、仲間とのマスツーリングで感動を共有するのもまた格別の楽しさがあります。しかし、ヘルメットを被って走行している間は会話ができず、信号待ちで大声を出したり、ハンドサインで意思疎通を図ったりすることに不便さを感じることもあるでしょう。
そんな悩みを解決し、バイクライフを一変させるアイテムがバイク用インカムです。走行中でもクリアな音声で会話ができるだけでなく、音楽やナビの音声を聞くこともできる多機能性が魅力です。下記で、ツーリングの質を向上させるバイク用インカムの機能と、自分に合ったモデルの選び方について詳しく解説します。
走行中のスムーズな会話と安全性
バイク用インカムの最大の機能は、離れた場所にいるライダー同士で無線通話ができることです。これまでは「次のコンビニで休憩しよう」と伝えるだけでも、信号待ちまで待つか、身振り手振りで合図を送る必要がありましたが、インカムがあれば走行しながら普通の電話のように話すことができます。
綺麗な景色を見たときにその感動をリアルタイムで共有できることはもちろん、路面の異常や急な進路変更などの危険情報を即座に伝え合うことができるため、グループ全体の安全性も飛躍的に向上します。
また、タンデムの際にも、後ろに乗っているパッセンジャーと会話を楽しむことができ、退屈させることなく移動時間を共有できるため、二人の仲もより深まることでしょう。風切り音をカットするノイズキャンセリング機能を搭載したモデルなら、高速道路走行中でもストレスなくクリアな会話が可能です。
ソロツーリングでも役立つ音楽とナビ連携
インカムの恩恵を受けるのはグループツーリングだけではありません。ソロツーリングにおいても、インカムは強力なパートナーとなります。
Bluetoothでスマートフォンと接続することで、お気に入りの音楽やラジオを聴きながらのライディングが可能になり、長距離移動の退屈さや疲労感を軽減してくれます。
さらに重要なのが、ナビアプリの音声案内をヘルメット内のスピーカーで直接聞ける点です。画面を注視することなく、「次の交差点を右です」といった音声を耳で確認できるため、視線を前方から逸らす必要がなくなり、安全運転に直結します。
電話がかかってきた際も、ハンドルのスイッチや音声コマンドで応答することができるため、緊急の連絡を逃す心配もありません。インカムは単なる通信機器ではなく、バイクとスマートフォンを融合させ、快適なライディング環境を構築するためのハブデバイスと言えるでしょう。
接続人数と通信距離で選ぶポイント
インカムを選ぶ際に最も重視すべきポイントは、「誰と、何人で走るか」という点です。特定のパートナーとのタンデムや2台でのツーリングがメインであれば、高価な多機能モデルでなくても、1対1の通話に特化したエントリーモデルで十分満足できます。
一方で、4人以上のグループで走る機会が多い場合は、同時通話可能人数が多いモデルや、接続が切れにくい「メッシュ通信」に対応したハイエンドモデルを選ぶのが賢明です。
メッシュ通信対応機であれば、隊列の順番が入れ替わったり、誰かが離脱したりしても自動的にネットワークが修復されるため、接続の手間がかかりません。
また、他社製のインカムとも接続できるユニバーサル接続機能の有無や、急な雨にも耐えられる防水性能(IP規格)も確認しておきたいポイントです。
バッテリーの持ち時間は日帰りのツーリングなら問題ない場合が多いですが、泊まりがけの場合は充電しながら使用できるかどうかもチェックしておくと安心です。

